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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/11/12のドル円相場の考察

先週一週間と週末金曜日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャート1は、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

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チャート2は、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドRSIを表示しています。

まず、チャート1を見て一週間の動きを検証します。
先週は、一貫してドルが値を戻す流れが続きました。
米国の金利上昇がドルの買い戻しにつながったと指摘されており、今後も米国金利動向を注視していく必要がありそうです。

テクニカルには、この上昇で遅行スパンが陽転しました(A)
まだクリアーな上抜けというわけではなく、騙しの可能性もありますが、長く続いた売り環境からの転換となるので重要なシグナルといえます。

先週の上昇で、9月の高値からの下押しの38.2%戻しを既に達成しています。
そのため、次のターゲットは50%戻しの水準である83.10円レベルということになります(B)
この水準には先行スパンの雲がかぶさってきており、強い上値抵抗といえそうです。

また、Williams%Rもゼロレベルに近づいており、上昇余力が乏しいものと思われます(C)
そのため、現状水準から上昇も上値は限られたものとなる可能性もあるでしょう。

一方、1時間足で先週末の相場をみると大きく下振れしたものの急回復している、「スパイク」の動きであったことが確認できます。
東京時間後半に海江田経財相が「円高は日本だけでどうすることもできない」、「足元の円高は15年前と違う」などと発言したことを受けて、一時円買いが強まり、ドル/円が急落しています(D)

しかし、その後はサポートラインEの支えられる形でドルは値を戻す展開となっています。
米ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことや、ユーロ圏関係者がアイルランドがEUから緊急融資を受けると話したとの報道などが、ドル買いにつながったと指摘されています。

RSIを見ると50%前後での推移となっており強い方向性は感じられないものの、やや右上がりの形状からドル優位の状況が続いていると判断できそうです(F)

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