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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/11/11のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、パラボリック(Parabolic)RSIを表示しています。

昨日の東京市場ではG20を控え動きにくいムードのなか、ムーディーズが中国の格付けをAA3に引き上げたことから、ややリスク選好への意識が強まった動きとなりました。
ドル/円は82円台前半でのレンジ相場ではあったものの、底堅い動きを続けています(A)

一昨日に上抜けたレジスタンスとなっていた82円水準が、現在では下値のサポートとして機能していることが分かります(B)

海外時間では、米国がベテランズ・デーで休場となる事から模様眺め気分が強まると考えられたものの、アイルランドの債務に対する懸念が強まりユーロが下落したこと、米著名シンクタンクのメドレー・グローバルが米国の追加緩和の縮小の可能性を指摘するレポートを発表したことなどを材料にドル買いとなり、ドル/円は82円台半ばまで上昇しました。
この動きで、アジア時間から売りシグナルとなっていたパラボリックが陽転しており、ドルの底堅さを裏付けています(C)

RSIを見ると、明確な上昇基調にはなく横這いとなっているためレンジ相場を確認する動きとなっていますが、水準的には50%を超える期間が長く、方向としてはドル上昇への動きが続いていることが示唆されています(D)

【テクニカル一口解説】

1. パラボリック
パラボリックは、J.W.ワイルダー氏が考案したSAR(ストップ&リバースポイント)と呼ばれるラインを用いたトレンドフォロー型の指標です。
パラボリックには「放物線上の」という意味があり、 SARがチャート上に放物線を描くように見えることから「パラボリック」と呼ばれています。
描かれた放物線(SAR)と実際の価格の交差するポイントが売買転換点を示し、途転(買い方なら買いを手仕舞い、売りを入れる手法)を繰り返して行うのがパラボリックの狙いです。

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