RSI
RSI(Relative Strength Index)は相場の買われ過ぎ、売られ過ぎを示す指標です。
買われ過ぎ⇒近々値下がりするであろう
売られ過ぎ⇒近々値上がりするであろう
を計る指標です。
RSI(Relativie Strength Index)は、日本語で「相対力指数」と言います。
世界的に著名なテクニカル・アナリストのW・ワイルダー氏によって開発されたオシレータ分析の一つで、
RSIは分かりやすく言いますと「相対的に今の相場は強弱どちらに傾いているのか?」を表した指標です。
相場が上昇から下降、下降から上昇へと転換するときには「買い」「売り」が一方向に偏りやすく、それを見抜くことで相場の転換を図るという考え方の元に作られています。
売買タイミングの見方
買いのサイン
RSIが30%以下になると売られ過ぎになるとされていて、価格が上がっていく傾向にあります。
ちなみにRSIのラインを20%,25%に設定するやり方もあります。この方法だと、ダマシの確率が減りますが、トレンドに乗るのが遅くなる可能性があります。
売りのサイン
RSIが70%以上になると買われ過ぎゾーンに入るとされていて、価格が下降する傾向にあります。
RSIのラインを75%,80%に設定するやり方もあります。この方法だと、ダマシの確率が減りますが、トレンドに乗るのが遅くなる可能性があります。
上のチャートがRSIで、水色のラインは70と30のラインになります。RSIが70を超えたときに高い確率で値は下降に向かい、30を下回った場合は、高い確率で値が上昇しているのが分かると思います。つまり、一般的には
RSIが30を下回った→「買いのサイン」
RSIが70を上回った→「売りのサイン」
という事が言えます。つまりRSIは買われ過ぎ、売られ過ぎを数値で把握し売買のタイミングを計る、オシレーター系のテクニカル分析になります。
RSI対応FX事業者
RSIの注意点
上のチャートでもRSIが頻繁に70%を超えて「売りのサイン」を出しているのが分かると思います。
しかし、ローソク足を見ると値はどんどん上がっていく一方で、RSIのサインはほとんど外れています。
RSIは強いトレンドが発生していると、誤サインを出してしまうのです。
上の図ですと、強い上昇トレンドが発生しているのが分かると思います。こういった状況ではRSIはあまり機能しないので、注意して頂きたいポイントです。
これは、強い下降トレンドが発生しているときにも言えます。
次は、ダイバージェンス(逆行現象)というものについて説明いたします。
- ダイバージェンス
- 値とRSIがお互いに反対の方向に動く状態をダイバージェンス(逆行現象)と言い、特に、RSIが70以上もしくは30以下の時に逆行現象が起きれば、トレンドの転換を示唆する強力なシグナルとされています。
RSI計算式
- RSI(Relativie Strength Index)
- RSIを求めるには、当該期間中の値上がり幅と値下がり幅を使用します。また、RSIにはAパターン、Bパターンの2種類が存在しています。
Aパターン
RSI=A÷(A+B)×100(%)
※A:該当足の期間中の値上がり幅の平均 B:該当足の期間中の値下がり幅の平均
Bパターンは2期間以降の期間中RSIを求めます。拡張の場合は最初の1期間だけAパターンで計算し、以降はBパターンで計算しチャートポイントを作成します。Bパターン
RSI=A’÷(A’+B’)×100(%)※A’:{前回のA or A’×(n-1)+該当足の当日の値上がり幅}÷n
B’:{前回のB or B’×(n-1)+該当足の当日の値下がり幅}÷n
n :期間