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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/11/15のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

週明けのドル/円相場は、海外市場で大きく上昇し83円台に突入する動きとなりました。

遅行スパンがクリアーに陽転し、ドル買いの環境となっていることが確認されています(A)
これは、本年5月に陰転して以来のクリアーな陽転であり、5月の急落以降続いてきたドル安局面が終了した可能性を示唆しています。

ただし、昨日の上昇で9月の介入後の高値からの下押しに対する50%リトレースメントであった83.10円水準を超えたものの、先行スパンの雲に上値を抑えられた動きとなっています(B)
先行スパンの雲は徐々に下落してくることとなるため、この雲を抜けていけるかどうかが次の焦点といえそうです。

フィボナッチリトレースメントから見ると次のターゲットは、下押しの61.8%戻しの83.75円水準となります(C)
同水準は、ここ数日雲の上限が位置しているため、上値の抵抗となる可能性も高いでしょう。

Williams%Rを見ても、既にゼロ%水準まで上昇しており、ここからの上昇余力は大きくないように見えます(D)
したがって、この流れで上昇しても83円後半までで、さらに上値を試しに行くには、その前に調整が必要となるかもしれません。

【テクニカル一口解説】

1. フィボナッチリトレースメント
相場はトレンドが発生したときでも一直線に動くわけではなく、「戻り」の動きを繰り返しながら動いていきます。
上昇相場における押し目や下降相場における一時的な戻りの目標価格を判断する指標として「フィボナッチリトレースメント」が使われます。
フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」を意味し、リトレースメントとは「引き返す、後戻りする」といった意味です。
フィボナッチリトレースメントでは、フィボナッチ比率に基づいた38.2%、61.8%と補足的に50%の水準がよく用いられます。

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