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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/09/10のドル円相場の考察

先週一週間と週末金曜日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャート1は、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

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チャート2は、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドRSIを表示しています。

チャート1で確認できるように、先週ドル/円は83.34円まで下落し直近の安値を更新しました。
レジスタンスラインRが示すようにドル安・円高の基調に変化は見られません。
ドル/円市場はテクニカル要因は少なく、介入を含めた日本政府の対応に焦点が当たり右往左往する展開となっています。
白川日銀総裁発言「当局が為替相場を自在にコントロールできるわけではない」を受けたドル売りで83円前半へ下落、その後に閣議決定された経済対策「政府は必要な時には為替介入を含め断固たる措置をとる」を受けのドル買いで84円前半に反発という動きをみると、そのことがよくわかります。

ただし、目先的には83円台に下値抵抗が作られていることが確認できます(A)
この水準が下支えられた場合は調整的なドル反発が期待できるでしょう。
そのためには、Williams%Rで上値抵抗となっている現状水準(B)をしっかりと抜けていけるかどうかが一つのキーとなりそうです。

一方チャート2で金曜日の動きを見ると、ややドルの買い戻しムードが強いものの明確な方向感に乏しいことが分かります。
朝方のドル買い戻しの流れでボリンジャーバンドのボラティリティ・ブレイクアウトが起こり、バンドウォークが観察されています(C)

その後反落してはいますが、83.70円水準では下値抵抗が作られており、下押しは限られたものにとどまり、再度上値を試す展開となっています(D)

ただし、海外市場での上値試しは勢いがなく、アッパーバンドを抜けてもバンドの拡大はなくバンドウォークには繋がりませんでした(E)

RSIがニュートラルゾーンで横這いとなっていることからもわかるように明確な方向感は乏しいといえます(F)
目先は中期の円先高観と短期の調整円安への期待との綱引きとなるのかもしれません。

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