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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/02/26のドル円相場の考察

先週一週間と週末金曜日のドル円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャート1は、ドル/円の日足、一目均衡表DMIを表示しています。


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チャート2は、ドル/円の1時間足、EMA(5・21・75時間)RSIを表示しています。

まず、チャート1で一週間の動きを検証します。

日足で見ると先週は一貫してドルが下落し、その角度も急であったことが確認できます。
結局、2月4日の安値からの上昇が反転し、ほぼ全値戻しの動きとなってしまいました。
一目均衡表で見ても、先行スパンの雲を下抜ける動きとなっており、下げ圧力の強さを感じさせます(A)
遅行スパンも陽転に失敗し、日足との同期の動きとなってしまったことが分かります(B)

DMIからは、2月4日からの上昇トレンドでもトレンドの強さはなく、先週の下落もまだ強いトレンドとは言えず、結局方向感のない相場が続いているといえそうです(C)

次にチャート2の1時間足で先週末の相場を確認すると、21時間EMAに上値を抑えられて下落していることが分かります(D)

2月24~25日にできた89円後半の持合いが上値の重さとなっており(E)、これを抜けることができずに一段の下落となっています。
先週金曜日には、89.20~89.40円で再び持ち合いの抵抗ができており、これが本日も上値を圧迫する要因となりそうです(F)

RSIをみても、先週後半は50を上抜けることができずに、下押し圧力が強かったことが確認できます(G)

【テクニカル一口解説】

1. EMA(指数平滑移動平均線)
指数平滑移動平均線は、単純移動平均線と比較して直近の値動きをより反映するよう計算された移動平均線です。そのため、単純移動平均よりも早く方向性や角度を変化させます。
移動平均は、長期と短期の線のクロスを売買シグナルとして使うことが一般的ですが、実際には遅行性が強すぎトレードには不向きです。
より有効な利用法としては、相場の趨勢を判断したり、過去抵抗となっている時間線(今回は21時間EMA)を見つけ、将来の抵抗帯の目安とする方法などがあります。

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