2017/5/11のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/05/08)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間は114円台前半での小動きとなりました。
本邦輸出企業のドル売りが上値を抑えたものの、米早期利上げ観測が
ドルを下支えし、明確な方向性の無い取引が続きました。
ただし、MACDを見ると朝方すでにドル売りに転換しており、
その後のドル下落を示唆する形となっています。
欧州時間は緩やかにドルは軟化し114円を割り込みましたが、
NY時間に入って発表された4月の米PPIが前年比+2.5%と、
市場予想を上回り、2012年2月以来の高い伸びとなったことや、
米新規失業保険申請件数は23.6万件と市場予想を下回ったことなど
良好な米経済指標を受けて114円12銭まで上昇しました。
その後、一部メディアの北朝鮮が年内にもICBMの実験を
実施する見込みとの報道が伝わると、113円46銭まで下落しました。
トランプ米大統領によるコミーFBI長官解任で、
経済政策の実施が遅れるとの懸念が強まったことも
ドル軟化の要因との指摘もありました。
この下落でボリンジャーバンドを下抜けたものの、
一過性の動きにとどまりバンドウォークは発生しませんでした。
米国の6月利上げ観測が織り込まれており、
ドルは底堅い動きが予想されるものの、115円を試すには材料不足で、
本日も113円後半を中心にした方向感のない動きになりそうです。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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