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テクニカルで検証する昨日の相場

2015/7/3のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円相場は、週初にギリシャの債務問題で、ユーロ圏側が6月末に期限が
切れる金融支援を延長せずに終了することを決めたことを受け、ギリシャの債務不履行に
対する懸念が意識され、早朝からリスク回避の流れで、5月26日以来の低水準である
122円11銭まで下落して始まり、さらにメルケル独首相がギリシャで5日に行われる
国民投票が終了するまで、ギリシャ側の提案について交渉しない方針を示したことをうけ、
一時121円94銭まで売り込まれました。

その後、米雇用関連指標の改善や製造業の景況感改善を好感して9月利上げの
思惑が浮上し、ドルは一時123円台後半まで戻す場面がありましたが、
実際に発表された6月米雇用統計は予想を下回る結果となり、
早期利上げ観測は大きく後退したことでドルは122円台後半まで反落し、
122円80銭水準で週を越えています。

さらに、今週初はギリシャの国民投票で、財政緊縮策の受け入れ反対が6割を超えるものとなり、
これを受けて早朝の相場で121円72銭まで円高が進みました。
もっとも、ドルの下値での買い意欲は強く、その後122円台を回復する動きとなっています。

テクニカルで見ると、ドル上昇基調に変化の兆しが出ていることがわかります。
今朝のドル下落で、相場は先行スパンの組に入り込む動きとなっており、
下抜けリスクが意識される形となっています(A)

また、遅行スパンは売り転換しており、
相場の大きな流れが変化したのかどうかを見極める必要がありそうです(B)

ギリシャの国民投票の結果を受けて、アジアの主要株価で下落基調が強まるようであれば、
リスク回避の円買いが一段と進行する可能性があることには注意が必要でしょう。

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