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テクニカルで検証する昨日の相場

2011/10/21のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円は、日本政府の円高是正対策への期待感から77.45円まで上昇したものの、上値でのドル売り圧力は強く、ユーロ圏のソブリンリスク回避の円買いが再度優勢となり、反落する展開となりました。
大口のダブル・ノータッチ・オプション(76.00円と77.50円)により、76円前半では防戦買いで下げ渋る展開、77.50円付近では防戦売りで上げ渋る動きとなり膠着した相場が続きました。
しかし、週末には一気に円高が進行し史上最高値を更新、75.78円を付けました。
市場では、米FRBによる量的緩和第3弾(QE3)への思惑という指摘もありますが、実際にはドルの下値を支えていたオプションが期限を迎え消滅したところを海外の投機筋がストップロスを狙って仕掛けた投機的な動きだった模様です。

テクニカルで見ると、まず週末の急激なドル/円の下落も75円台での滞空時間は短く、長い下ヒゲとなっています(A)
これは、前回に76円を割れた時と同じ形であり、75円台をさらに攻めていく勢いには欠けるものと考えられます。

ただし、遅行スパンとローソク足が同期の動きを続けており、この動きは今週ももう一段ドルを下に引っ張る力が働くことが予想されます(B)
反転してドルが自律反発に転じるにはもう少し時間がかかると言えるでしょう。

もっとも、76円近辺の下値抵抗がなくなったわけではありません(C)
現状、この抵抗をローソク足の実体が下抜けたわけではなく、抵抗はまだ機能しているように見えます。

Williams%Rがもう一段の下値余地を残していることを示唆していることには注意が必要ですが、既に売られ過ぎ圏に入りつつあり、ここから安易なドル下値試しは期待しにくいようにも見えます(D)

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