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テクニカルで検証する昨日の相場

2011/8/26のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円は、日本政府が円高緊急対応として1000億ドル規模の基金を創設し円資金の外貨への転換を促進させると表明したことや米国の量的緩和第3弾への期待がやや後退したことでドルの反発につながり、一時77円台後半まで反発しました。
しかし、週末のジャクソンホールでのバーナンキFRB議長の講演において、追加量的緩和への具体的な施策に言及がなかったものの、9月20日開催のFOMCを2日間に延長することや追加の景気刺激策に関する選択肢などについて検討すると示されたことで、再びドル安の流れが強まり、ドル/円も76円台半ばまで押し戻されています。

テクニカルで見ると、先週の戻り局面では、介入の戻り高値からも下押しの38.2%戻し水準である77.60円レベルで上値が抑えられていることが確認できます(A)
ドルの本格反発にはまだ時間がかかりそうなことが窺えます。

遅行スパンを見ても、先週の反発で陽転への期待感もありましたが、ローソク足の動きに引っ張られる形で下落しており、もうしばらく下へ力が継続しそうな形状といえます(B)
もっとも、遅行スパンとローソク足の逆行が起きた場合には急激なドル上昇となる可能性もあるだけに留意はしておく必要があるかもしれません。

Williams%Rは高値圏への戻しの後、中立水準まで押しており、方向性を見出しにくい状況といえます(C)

今週末には米国の雇用統計があり、その結果を見極めたとところですが、マーケットでは雇用の急激な悪化は想定しておらず、ドルも上値が重いながら下げ渋る可能性が高いとの見方が大勢となっているようです。

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