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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/10/5のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、エンベローブ(25SMA±0.5%)、Williams %Rを表示しています。

昨日は、注目の日本銀行金融政策決定会合が行われました。
日銀は、政策金利(無担保コール翌日物)の誘導目標を現行の「年0.1%前後」から「年0~0.1%程度」に引き下げ、4年3カ月ぶりに実質ゼロ金利政策を復活させる決定をしまし、ゼロ金利を消費者物価指数の上昇率が前年比1%程度になるまで継続することも表明しています。
また、長期国債や社債、不動産投資信託など計5兆円分を新たに買い入れるとともに、従来の年0.1%の超低金利資金を供給する新型オペと合わせ、総額35兆円の基金を創設することも含めた追加金融緩和策を決めました。
白川日銀総裁は、この追加政策を「包括緩和」と表現し、異例の対応であることを強調しています。

マーケットにとっても、ここまで踏み込んだ政策決定は予想外であり、サプライズの円安となり一時84円近辺までドル/円は上昇しました。
ただし、上値も限られたものにとどまり、エンベロープの上限バンドで止められる形となっています(A)

また、この上昇で価格は大きく上昇しましたが、Williams%Rは高値を越えていくことが出来ず、ダイバージェンスが確認でき、反転の可能性を示唆しています(B・B’)

その後は材料出尽くしと日銀の次の政策手段がなくなったとの見方から、ドル/円は反落に転じ、政策決定後の上昇幅をすべて戻したうえに、一時83円割れまで押し込まれています。
もっとも、この水準では介入への警戒感もあり、エンベロープの下限バンドで支えられ83円台を回復しています(C)

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