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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/09/15のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


[拡大画像はこちら]
チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

昨日は、6年ぶりの日銀の為替介入が実施されました。
東京午前10時30分ごろ介入をはじめ83円水準から一気に85円水準まで持ち上げ、その後も断続的に介入し、海外でも介入を続けた模様で85円後半まで上昇し、高値圏で東京へ戻ってきています。
介入規模は2兆円を超えたと報道されており、一日の介入額としては過去最高のものとなっています。
規模や介入方法を考えると、今回の介入は単独介入とは言え短期的には十分な効果をあげており、政府当局の強い意志を感じさせるものとなっています。

テクニカルには、長大陽線が出現し、円高トレンドを規定してきたレジスタンスラインRを上抜けています。
これにより、目先の円高トレンドは終焉し、次の相場展開を待つ形となっています。

ただし、遅行スパンが日々線に絡んでおり、まだ上抜けしていません(A)
この遅行スパンが陽転するためには、ここ数日現状の水準を維持する必要があります。

また、先行スパンの雲が86円前半にあり、これが時間とともに下がってかぶさってきます(B)
この雲が上値抵抗として意識される可能性は高く、介入もしくは自律的にこの雲を抜けていくのかどうかに注目したいところです。

Williams%Rを見ると、昨日の急騰でゼロ水準まで上昇しており、目先相場が一服する可能性を示唆しています(C)
ただし、介入の様な場合には、こうしたオシレーター系の指標は無効となってしまうことも多いことには留意しておくべきでしょう。

【テクニカル一口解説】

1. 遅行スパン
遅行スパンは当日終値を26日逆行させただけの単純なものですが、一目山人は最も重要な線と言っており、相場の大きな転換を示すとされています。
遅行スパンが26日前の相場を上抜いた時を上昇転換、下抜いた時を下降転換と考えます。

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