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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/09/14のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。

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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドWilliams %Rを表示しています。

昨日の東京市場では、民主党の代表選挙を控えて模様眺めムードが強い展開となりました。
ただし、最近の円高基調に変化はなく一貫して円の下値が切り上がっていることが確認できます(ラインA)

欧州時間のスタートでは、小沢氏勝利であれば介入への期待感から円安という予想が強かったことや、イベント前のポジション調整等もあり、円売り動向が強まりドル/円が上昇したものの、投票の結果で菅氏が大差をつけて代表に選出されると一転して円買い動向が強まり、ドルは安値を更新して83.07円まで円高が進行しました(B)
この間、ボリンジャーバンドは上下のバンドともに下落を続けており、下抜け加速の勢いはないものの安定してドル安が続く可能性を示唆しています。

Williams%Rを見ても、戻りは限られた水準にとどまっており、相場の下落圧力が続いていくことが確認できます(C)

市場のムードは一段の円高を期待する方向に傾いてきていますが、昨晩は一時82円台に突入したこともあり、介入に対する警戒感も強くなってきていることから、一気に下値を売り込んでいくことはリスクが高いという声もあり、神経質な相場展開が続きそうです。

【テクニカル一口解説】

1. Williams%R
Williams%Rは、著名なトレーダであるラリー・ウィリアムス氏によって考案されたオシレーター系のテクニカル指標でストキャスティクスの%Kに近いものです。
一定期間の最高値と最安値からなる価格変動幅の中で、直近の終値が相対的にどのレベルにあるのかを示したものです。
%Rの値は、0~-100%の値を取り、価格が上昇傾向の時は%Rは0%近くで振動し、価格が下落傾向の時はWilliams%Rは100%近くで推移するため、一般的には、%Rの数値が0%に近いほど高値警戒水準、-100%に近いほど下値警戒水準となります。

提供: FXトレーディングシステムズ
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