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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/8/27の ドル円相場の考察

先週一週間と週末金曜日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャート1は、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

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チャート2は、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドRSIを表示しています。

チャート1で先週の動きを確認すると、週初からは円高圧力が強く15年ぶりの83円台を付けましたが、週末にかけてはドルが値を戻していることが分かります。
テクニカルには、スパイクの反転といえる上昇で、相場の底打ちの可能性を示唆しています(A)
これは、円高に対する無策な政府に対する失望で円高が進行したものの、週末には日銀の追加金融緩和の可能性や政府の円高対策実施への期待が高まったことが背景にあったといえます。

5月から始まったドル/円の下落の上値を抑えてきたレジスタンスが86円水準のゾーンに控えています(レジスタンスラインR)。
この上値抵抗を抜けていけるかどうかが今後のポイントとなりそうです。
また、遅行スパンが日々線に接近してきており(B)、レジスタンスの上抜けは、同時に遅行スパンの陽転を伴う可能性が高く、その意味でもこの上値試しの行方は注目されます。

ただし、Williams%Rが高水準となっており、一段の上昇のためには、その前に軽い調整が必要といえるかもしれません(C)

チャート2で、先週末の動きを見ると、アジア時間は84円後半での膠着が確認できますが、(D)、海外時間に入ると、バーナンキ米連邦準備理事会議長が、「米景気の回復の勢いは予想よりも弱まった」と指摘し、「必要に応じて非伝統的手段を通じ金融緩和を行う用意がある」との発言や長期国債の追加購入などに言及したことが伝わるとドルが急落する局面がありました(E)

もっとも、その後に日経新聞が、「日銀は週明けにも臨時会合を開催し、追加の金融緩和を決めることで最終調整に入った」と報じたことをうけて円の売り直しとなり、ドル/円はボリンジャーバンドのバンドウォークを伴った上抜けとなり85円台を回復しました(F)

RSIをみても、先週末は一貫して右上がりの動きとなっており、ドルの買い戻しが圧力が続いていたことが確認できます(G)

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