2010/08/11のドル/円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。 |
昨日のアジア時間では、ドルの上値が重いものの、下値も85円でサポートされ方向感に乏しい展開が続きました(A)。
しかし、欧州時間に入ると、徐々に円高圧力が強まり、85.00円にあるオプションを確かめる動きとなり、85円割れトライとなりました。
この流れで85円を割り込むと、一気に84.70円水準まで下落しましたが、85円割れでは警戒感も強く、さらなる下落加速の動きにはつながりませんでした(B)。
その後NY時間では、アイルランドの金融機関の損失が拡大しているとの噂を背景にユーロが下落する動きを強めると、主要通貨に対するドル買い戻しの流れとなり、これがドル/円でもドルのショートカバーにつながったことで85円を回復し、85円半ばまで値を戻す展開となりました(C)。
MACDを見ると、一貫してドル売りのサインが継続していましたが、ドルショートカバーにつられ急反転し、ドル買いサインと変わりこのドルの買い戻しの動きをサポートしています(D)。
ただし、ドルの戻りも10日の高値から昨日の安値の50%戻し水準で止められており、現在は85円半ばに上値抵抗が出来ていることが確認できます(E)。
【テクニカル一口解説】
1. 上値抵抗・下値抵抗
相場の動きには、必ずどこかで上値抵抗や下値抵抗といった抵抗帯が形成されます。
トレンドがあるときはトレンドラインが抵抗帯として機能しますし、過去の高値や安値も抵抗帯として意識される場合があり、またフィボナッチリトレースメントが機能する場合もあります。
抵抗帯の多くは、投資家に注目される価格帯といえ、この抵抗帯を抜けると相場が加速しやすい傾向にあります。
提供: FXトレーディングシステムズ
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