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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/07/23のドル円相場の考察

先週一週間と週末金曜日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャート1は、ドル/円の日足、一目均衡表Williams%Rを表示しています。

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チャート2は、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドRSIを表示しています。

まず、チャート1を見て一週間の動きを検証します。
先週は、全集の下押しの流れを受けて86円台でスタートし、その後も安値圏での取引が続いていたことが確認できます。
一目均衡表では、先行スパンの雲が厚く覆いかぶさってきており、基準線・転換線も上値を抑える形となっています。
遅行スパンもしばらくは買い転換できない形状です。
もっとも、86円を割り込むことも出来ず、レンジ相場となってしまっています(A)

また、Williams%Rを見ても、底値から立ち上がりつつあり、短期的にはレンジを底抜けすることも難しいように見えます(B)

一方、先週末の動きをチャート2の時間足で確認すると、東京時間こそ一時的に下押しの動きもありましたが(C)、基調としてはサポートラインSに支えられてドルが買い戻される流れが続いていました。
これは、懸念されていた欧州の金融機関のストレス・テストの結果が、対象91行のうちスペインの貯蓄銀行5行、独ヒポ・レアルエステート、 ギリシャ農業銀行の計7行の不合格にとどまったことで市場の安心感が強まったことが要因との声も聞かれました。

ただし、RSIを見るとやや右上がりとはいえ、ニュートラルゾーンの範囲内の収まってしまっており、ドルの買い戻しの勢いが強いという判断はできない状況となっています(D)

【テクニカル一口解説】

1. 一目均衡表
一目均衡表は、一目山人(細田吾一)氏が作成した純国産のテクニカル分析です。
一目均衡表は波動・時間・水準を総合的に取り入れたチャートであり、相場のバランスをビジュアルに表現したものです。
一目均衡表はローソク足とともに5本の線を描くことによって作られます。
一目均衡表を構成する5本の線は以下の計算式によって算出されます。
A) 基準線=(26日間の最高値+26日間の最安値)÷2
B) 転換線=(9日間の最高値+9日間の最安値)÷2
C) 先行スパン1=(基準線+転換線)÷2を26日間先行させたもの
D) 先行スパン2=(52日間の最高値+52日間の最安値)÷2を26日先行させたもの
E) 遅行スパン=当日の終値を26日遅行させたもの

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