2010/07/19のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、DMIを表示しています。 |
昨日のアジア時間のドル/円は、東京市場が休場だったこともあり、先週末の円高進行の流れを受けた86円半ば水準で小動きとなりました(A)。
欧州時間に入ると、一部報道機関が「ドル/円が85円を割り込んだ場合、日銀は追加緩和策を打ち出す可能性がある」と報じたことで、円売りが進む展開となりました。
この流れで、ボリンジャーバンドのボラティリティ・ブレイクアウトが起き、4時間のバンドウォークが観察されました(B)。
NY時間になると、米の住宅市場指数が悪化する結果であった事が重石となり株式市場が反落するとドル/円も下落に転じ、再び86円半ばまで軟化しました(C)。
昨日も上下に振れた動きとなりましたが、ADXが一貫して下がり続けていることから確認できるように、トレンドレスの状況が続いていました(D)。
【テクニカル一口解説】
1. ボリンジャーバンドのボラティリティ・ブレイクアウト
ボリンジャーバンドで、収縮したバンドが、その後にバンド幅を拡大し始め、価格が2σバンドの外で引ける動きを、ボラティリティ・ブレイクアウトといいます。
これは小動きの中でエネルギーを溜めた相場が、ボラティリティの高まりを見せてバンドが突破したときにトレンドが発生する可能性が高いことを示しています。
ボラティリティ・ブレイクアウトをした相場は、通常バンドの拡大にとともに、バンド上を動く可能性が高く、これを「バンドウォーク」と呼び、その後バンドの拡大が収縮へと転じるところが手仕舞いのポイントとなります。
ボリンジャーバンドにおいてはブレイクアウトしたバンドは、まずブレイクした方向とは逆のバンド(下降ブレイクのときはアッパーバンド)が先行して転換に入り、ここが手仕舞いのポイントとなります。
ドル/円1時間足で見た場合、経験則的に4~5時間バンドウォークが継続する傾向が高いといわれています。
提供: FXトレーディングシステムズ
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