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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/06/04のドル円相場の考察

先週一週間と週末金曜日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャート1は、ドル/円の日足、一目均衡表Williams%Rを表示しています。

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チャート2は、ドル/円の1時間平均足、ボリンジャーバンドRSIを表示しています。

チャート1を見ると、先週前半にドルの買い戻しが進み先行スパンの雲の中に突入したことが確認できます。
雲の下限は抵抗線となりますので、まず第一段の上抜けといえます。
しかし、雲の上限を抜くには至らず、反落していることで、目先雲の中での持ち合いとなる可能性が高まったことが示唆されます(A)

先週の92円台後半が天井圏であったことは、Williams%Rが0%に達しており、買われ過ぎを示していたことでも確認できます(B)

一方、チャート2で金曜日の動きを見ると、アジア時間の動きの中で1時間足は上値を切り上げているにもかかわらず、RSIは高値を行使できないというダイバージェンスが確認できます(C・D)
ダイバージェンスは、相場反転のシグナルとなりますので、その後のドル下落を示唆していたといえます。

NY時間になると、米国雇用統計が市場予想を下回ったことで、ドルが急速の値を下げることになりました(E)
この動きで、ボリンジャーバンドが拡大を伴いながら下方ブレイクとなり、バンドウォークを実現させて91円半ばまで下落する動きとなりました。

その後は、ドルのショートカバーで92円近くまで戻して週越となっています。

【テクニカル一口解説】

1. RSIのダイバージェンス・パターン(逆行現象)
RSI(The Relative Strength Index)は相対力指数とも呼ばれ、米国のJ.W.ワイルダーが考案したチャートで、最もポピュラーなテクニカルチャートの一つです。
売られ過ぎ買われ過ぎを数値化し、逆張りで相場にアプローチする手法となります。
70を超えると買われ過ぎで天井が近いシグナルとなり、30を割ると売られ過ぎで底が近いシグナルのなるというものです。
相場が新高値や新安値を付けたにもかかわらず、RSIのほうは高値や安値の更新によってこれを確認できなかった場合、RSIのダイバージェンス・パターン(逆行現象)といい、トレンドの転換のシグナルとなります。

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