2010/04/23のドル円相場の考察
先週一週間と週末金曜日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャート1は、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams%Rを表示しています。 |
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チャート2は、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、DMIを表示しています。 |
まず、チャート1で一週間の動きを検証します。
先週は、週初に92円割れを見たものの、それが底値となり、一貫してドルが値を戻す展開が続きました。
これで94円台からの押しがドル高局面での調整と確認され、サポートラインSに支えられた上昇基調が維持されることになりました。
ただし、Williams%Rを見ると既に高値圏へ達しており、短期的には上昇余力が大きくないことが示唆されています(A)。
このまま一直線のドル上昇というよりは、その前にスピード調整の動きが入る可能性があるといえます。
次に、チャート2で金曜日の動きを見ると、アジア時間は93円半ばでの持ち合いが続いていたことが確認できます(B)。
週末ということもあり、材料不足で方向性が出なかった動きといえます。
しかし、欧州時間に入るとギリシャがEUやIMFへ支援要請をしたことが報道され、安心感からのユーロの買い戻しとともに市場のリスク回避緩和の動きが鮮明となりました。
ドル/円も円売り戻しが強まり、ボリンジャーバンドも拡大を伴い上抜けし、バンドウォークが観察されています(C)。
このドル上昇がしっかりとしたトレンドを作っていたことは、DMIでADXが右上がりの動きとなっていることでも確認されます。
【テクニカル一口解説】
1. Williams%R
Williams%Rは、一定期間の最高値と最安値からなる価格変動幅の中で、直近の終値が相対的にどのレベルにあるのかを示すオシレーター系のテクニカル指標でストキャスティクスの%Kに近いものです。
%Rの値は、0~-100%の値を取り、価格が上昇傾向の時は%Rは0%近くで振動し、価格が下落傾向の時はWilliams%Rは100%近くで推移するため、一般的には、%Rの数値が0%に近いほど高値警戒水準、-100%に近いほど下値警戒水準となります。
提供: FXトレーディングシステムズ
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