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テクニカルで検証する昨日の相場

2019/3/8のドル円相場の考察

先週末(3月8日)のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2019/03/04)(PDF)

●デイリーレポート
先週末(3月8日)のドル/円相場は、111円70銭水準で始まったものの
前日の欧州中央銀行(ECB)理事会の決定とドラギ総裁の発言で朝方から警戒ムードが広がる中、
中国の2月貿易統計をきっかけにリスク回避の円買いが一段と広がり
111円を割れる動きとなりました。

2月の中国貿易統計は、ドル建て輸出が前年同月比20.7%減と
予想の4.8%減を大幅に上回る落ち込みとなり、
輸入も5.2%減と予想の1.4%減を上回る減少となりました。

この下落で、ボリンジャーバンドの下抜けと
バンドウォークが形成されていることがわかります。

その後、米雇用統計を控えポジション調整で111円20銭水準まで値を戻しましたが、
注目の雇用統計では、非農業部門の雇用者数の前月比の増加幅が2万人と
市場予想の18万人増を大幅に下回ったことからドル売りが加速、
一時110円75銭の安値を付けました。
しかし、失業率が前月から0.2ポイント低下し、平均時給も前年同月比3.4%増と
ほぼ10年ぶりの伸び率だったことが評価され、
「それほど悪い内容ではない」との指摘でドルは値を戻し
111円台を回復して週を越えています。

雇用統計後のドル下落で111円を割れたものの、再び111円台を回復しての週明けとなっており、
今週はこの111円台を維持できるかどうかが注目されます。
日足ベースで見るとRSIが頭打ちとなってきており、
やや上値が詰まってきている印象があります。

※チャートは、ドル/円の一時間足、ボリンジャーバンドRSIMACDを表示しています。

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