TOP » テクニカルで検証する昨日の相場 » 2010/04/02のドル円相場の考察

テクニカルで検証する昨日の相場

2010/04/02のドル円相場の考察

先週一週間と週末金曜日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


[拡大画像はこちら]
チャート1は、ドル/円の日足、一目均衡表DMIを表示しています。

[拡大画像はこちら]
チャート2は、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドMACDを表示しています。

まず、チャート1で一週間の動きを検証します。
3月24日に持ち合いを上抜けしたドル/円は、先週初軽い足踏みをしたのち、再び大きく上昇する展開となりました。
一目均衡表の遅行スパンを見ると、ローソク足との逆行現象が観察でき、これが急激な上昇につながったように見えます(A)

週末の雇用統計も順調に乗り切り95円手前まで上昇しましたが、このレベルでは本邦輸出企業の売り意欲もあるため止められ、高値圏で週を超えることとなりました。

DMIをみても、24日の上抜け後、ADXがしっかりとした上昇基調となりトレンドの確立が観察できます。

次にチャート2で金曜日の動きを見ると、主要国がイースター休暇(グッド・フライデー)で休場であったこと、米雇用統計を控えていたことなどから方向感のない模様眺め気分の強い展開が続いていました(C)

米雇用統計では、非農業部門雇用者数が事前予想ほど好転しなかった事からドル/円は一旦93円半ばまで売り込まれる展開となったものの、雇用環境の改善傾向が明確になったとしてこれを評価する雰囲気に転換すると急速にドル買いが進行して、ドル/円は94円台半ばまで上昇する動向となりました(D)
いつもながら、雇用統計は振れの大きな荒れた展開となったといえるでしょう。

雇用統計後の上昇はMACDでも買いサインが続いていることからも確認することができました。

【テクニカル一口解説】

1. ローソク足と遅行スパンの逆行現象
一般に遅行スパンはその対応する(現在より26日前)ローソク足の動きに影響を受けます。チャート1のAの局面では、ローソク足が急落となっていることから、本来遅行スパンが下に引っ張られる力が働きやすいわけです。
しかし、今回の様にこの動きが逆行する場合があり、その時は極端な動きとなる傾向があります。
遅行スパンの順行・逆行現象は相場に働く圧力を知るうえで注視したいところです。

提供: FXトレーディングシステムズ
☆EMAとRSIなら、使いやすい各種チャートが充実のFXブロードネット

ページトップ