2018/5/30のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2018/05/28)(PDF)
●デイリーレポート
5月30日のドル/円相場は、東京時間では
109円半ばを中心とした方向感のない動きが続きました。
株安がドルの上値を抑えた一方、米長期金利の反発で
下値リスクも限定されたと指摘されます。
ただし、テクニカルで見ると東京午前にはMACDが買い転換しており、
その後のドル上昇を示唆する形となっています。
欧州中盤以降はドルが買い戻される動きが優勢となりました。
イタリアのマッタレッラ大統領がポピュリスト政党を中心とした連立政権の樹立に
理解を示し、再選挙を回避する方向を検討していると報じられたことから、
イタリアの政治混乱や債務不安への過度の懸念が和らぎ、
リスクオフのムードがやや後退したことが要因となっています。
NY時間に入ると、米国の5月ADP雇用統計が予想を下回り、
1-3月期GDP改定値も下方修正されたことでドル売りが先行する局面も
ありましたが、米国株の大幅反発や米10年債利回りの上昇もあり、
一時109円を回復、109円07銭の高値を付けました。
イタリア政局を取り巻く不透明感がやや薄れたものの、
事態がすぐに落ち着くとみる市場参加者も少なく、
目先ドルの重しになるものと考えられます。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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