2018/5/29のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2018/05/28)(PDF)
●デイリーレポート
5月29日のドル/円相場は、東京時間ではイタリアやスペインでの
政治リスクの高まりを嫌気したユーロ売りが優勢でユーロ/円が大きく下落、
これにつられてドル/円も値を下げる動きとなり109円を割り込みました。
この下落で、ボリンジャーバンドを下抜け、バンドウォークが形成され、
東京時間午後5時には、一時108円42銭の安値を付けました。
その後は、ドルのショートカバーが優勢となり
NY時間序盤には109円11銭まで値を戻しましたが、
その後は欧米株式が大幅に下落したことや米10年債利回りが
2.75%まで下がったことを受けて再びドル売り圧力が強まり、
一時108円11銭まで下落しました。
ただし、NY終盤はドルの買い戻しが見られ
108円70銭水準に値を戻して引けています。
イタリアでは連立政権樹立や組閣を巡ってポピュリズム政党と
マッタレッラ大統領が対立し、再選挙の可能性が高まっており、
またスペインでもラホイ首相に退陣要求が出るなど、政局が揺れています。
市場は不意をつかれた格好で一気に南欧の政治リスクへの
警戒感を強めており、リスクオフの動きが強まっています。
この南欧発のリスク回避の動きが続くのかどうかが注目されます。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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