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テクニカルで検証する昨日の相場

2018/3/21のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2018/03/19)(PDF)

●デイリーレポート
3月21日のドル/円相場は、東京市場が休場ということもあり、
東京時間から欧州時間にかけて様子見ムードの中、
ドルの頭の重い動きが続きました。
米連邦公開市場委員会(FOMC.※1)を控えて、様子見ながら
若干のポジション調整でドルが売られたと指摘されます。
また、一部米紙が中国は米国の関税政策に対し報復措置を
計画していると報道したこともドル売り材料となったようです。

注目のFOMCでは、FFレート(※2)の誘導目標は市場予想通り25bp引き上げられ
1.50~1.75%にすると発表され、その後のパウエルFRB議長の会見では、
金融状態は依然として緩和的であり、インフレは今後数カ月で強含むとし、
利上げは緩やかに続けられるとの見方を示しました。
FOMCの結果を受けて、ドルは一時106円64銭まで上昇しました。

しかしその後、ドットプロットは今年3回の利上げ見通しを維持しており、
インフレ見通しも今年については前回12月見通しと変わらずで、
今年4回の利上げ期待を後退させる内容であったことから
失望のドル売りが持ち込まれ106円割れまで下落する展開となりました。

年4回利上げの期待が後退したためドルの上値が重い状況が
続くものの、米景気の先行き期待は維持されており、
目先106円を中心としたレンジ相場が続くことが予想されます。

※1.FOMC(米国連邦公開市場委員会)とは
FOMCとは、FRB(米連邦準備理事会)が開く会合で、米国の金融政策を決定する。

※2.FFレートとは
FFレートとは、FRBが短期金融市場を操作する目的で調整する政策金利のこと。
金利の変更はFOMCで決定され、FRBは景気が減速した場合は
FFレートを下げて資金供給量を増やし、景気が過熱した場合は
FFレートを上げて資金供給量を抑制して需給調節を行う。

※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドRSIMACDを表示しています。

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