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テクニカルで検証する昨日の相場

2017/12/1のドル円相場の考察

先週末のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/11/27)(PDF)

●デイリレポート
先週末のドル/円相場は、東京時間では112円70銭水準でスタートしたものの、
米上院が税制改革法案の採決を見送ったことを受けて112円台前半まで下落しました。

その後は112円台半ばで方向感なく動いていましたが、欧州時間に入るとドル買いの
動きが強まり、NY序盤では112円87銭の高値を付けました。

しかし、その後に米国のフリン前大統領補佐官が、ロシア疑惑に関する裁判で、
トランプ陣営が政権入りの準備を進めていた昨年12月下旬にロシアのキスリャク駐米大使と
会い、対ロシア制裁やロシア側の対応について政権移行チームと協議したことを認める内容を
証言したことを受け、再び米政権の政策運営に対する不透明感が強まり、
ドルは急落する動きとなり111円40銭の安値を付けました。

MACDを見ると、NY序盤の上昇で買い転換しましたが、
その後のドル急落を受けて騙しに終わっていることが確認できます。

ただし、ドル急落後は、米財政改革への期待感がドルの下支えとなり、
買い戻しも強く、すぐに112円台を回復する動きとなりました。

そのため、ボリンジャーバンドの下抜けをしたものの、
バンドウォークにはつながらずに値を戻していることがわかります。

結局、NYは112円20銭水準まで戻して引けており、さらに本日週明けの市場では、
112円後半までドルは値を戻しており、ドルの底堅さが感じられます。

もっとも、11月のドル下落幅の50%戻しが112円80銭水準、ここをクリアーに
抜けても61.8%戻しが113円30銭水準にあり、ドルの戻しも限られたものとなるかもしれません。

※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドRSIMACDを表示しています。

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