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テクニカルで検証する昨日の相場

2017/4/21のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/04/17)(PDF)

●デイリーレポート
先週末のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。

先週末の外国為替市場は、終日模様眺めムードが強く、
109円前半を中心とした方向感のない動きが続きました。

欧州からNY時間にかけては、ドルはやや軟化し109円台を割り込む
局面もありましたが、トランプ米大統領が来週に税制改革案を公表し、
その中には法人や個人の大型減税も含まれるとのニュースが報じられると
反発し109円台を維持して週を越えています。

週明けの本日は、昨日に実施されたフランス大統領選の
第1回投票において、投票終了直後に発表された出口調査では、
中道系独立候補のエマニュエル・マクロン前経済相と極右政党・国民戦線の
マリーヌ・ルペン党首が決選投票に進む見通しとなったことを受けて、
ユーロが跳ね上がり、ドル/円も窓を開けて110円台でのスタートとなっています。

テクニカルを見ると、ボリンジャーバンドが週明けにバンドを急拡大し、
バンドのはるか上でローソク足が作られていることが確認できます。
短期のタイムスパンにおいて、大きなイベントリスクへの反応が
テクニカル分析を無意味としている典型といえます。

本日は、朝方110円半ばまで上昇していますが、これはフランス大統領選に
対する過度な悲観の反動によるポジション調整と考えられます。
トランプ大統領の税制改革はドル買い要因といえますが、
発表が市場の期待を下回る可能性があるほか、仮に実際に大幅な
減税計画を発表したとしても、米議会が承認するかは不透明といえます。
また、北朝鮮リスクは燻ったままであり、安易にドルの上値を
買い進むにはリスクが大きいように思われます。

※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドRSIMACDを表示しています。

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