2017/3/1のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/2/27)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、午前11時から始まったトランプ米大統領の
議会演説でインフラ投資について具体的なものが出なかったとの
不満から一時112円77銭まで下押しする局面もありましたが、
その後は海外での反応を見たいという動きが強まり
ドルは買い戻される展開となりました。
海外市場では、選挙中からの公約実施を再確認したとの評価が
優勢で期待感が再燃し、ドルは底堅い動きを続け、NY時間に入ると
2月米ISM製造業景況指数が2014年8月来で最高となったことや、
米地区連銀経済報告(ベージュブック)でも経済や雇用の拡大継続が
確認されたことで、3月利上げ観測を受けたドル買いで
一時114円05銭まで上昇しました。
もっとも、海外市場での上昇では、ボリンジャーバンドのアッパーバンドに
タッチできず、また価格の上昇にもかかわらずRSIは横ばいとなっており、
ドルの一段の上昇には疑問が残る形となっています。
また、その後にMACDも売り転換しており、
114円台以上ではドルの重さを感じさせる形状といえそうです。
3月FOMCでの利上げ期待が強まっているものの、
高値警戒感も強く上値追いの勢いも感じられないことから、
本日も113円台を中心とした方向感のない動きが続きそうです。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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