2016/7/27のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2016/7/25)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、104円台後半で始まったものの、
日本政府が景気対策で50年債の発行を検討とするとの噂をもとに、
一部報道で「政府が7月中に取りまとめ来週閣議決定する
経済対策の規模が27兆円で、国・地方の歳出と財政投融資をあわせて
13兆円の財政措置となると伝わったことを受け、一時106円54銭まで急進しました。
しかし、50年債に関し、発行検討の事実はないとする財務省理財局の
見解が伝わると 、ドルは一転、105円半ばに急落する動きとなりました。
この上昇で、ボリンジャーバンドを上抜けたものの、
直後の急落で押し戻され、バンドの拡大は一過性の動きとなっています。
その後、海外時間では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に
模様眺めムードが強く105円台で方向感のない動きが続きました。
FOMC後の声明では、米連邦準備制度理事会(FRB)が
「経済見通しの短期リスクが低下した」と指摘したため、
一時ドル買いが強まり106円台を回復しました。
しかし、予想通り利上げを見送ったことや利上げを急がない方針が
再確認されたことから、その後は再びドル売りが優勢となり、
105円半ばまで押し戻されてNYを引けています。
昨日一貫して買いサインを続けていたMACDが、
NY引けにかけてのドル下落で売り転換しており、
本日は上値の重いスタートとなりそうです。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
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