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テクニカルで検証する昨日の相場

2016/7/29のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2016/7/25)(PDF)

●デイリーレポート
先週のドル/円相場は、日米の金融政策の決定会合に商店が集まり、
週前半は模様眺めで方向感の動きが続きました。

26-27日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)では
金融政策の現状維持が予想通り決まったものの、
9月利上げの可能性は残されたことでドルは底堅い動きとなりました。
また、日本政府による事業規模28兆円超の大型経済対策に対する期待感や
50年国債発行の思惑などでも、ドル買い・円売り要因との指摘もありました。

しかし、29日に開いた金融政策決定会合で追加緩和を決めたものの、
内容がETFの買い入れ増額などにとどまり、円売り材料にはならないとの
見方が広がり、ドルは102円台後半まで反落しました。
さらに、海外時間では、4-6月期の米GDP成長は市場予想を大きく下回る
前期比年率+1.2%の低い伸びにとどまったことから、9月利上げ観測は後退し、
米長期金利は低下したことがリスク回避のドル売りを促し、
ドル/円は一時102円を割れる展開となりました。

テクニカルで見ても先行スパンの雲に跳ね返されて反落した形となっており、
また遅行スパンとローソク足の関係では、遅行スパンが6月24日の
急落の影響を受けた動きでの下押しとなっています。

先週末に急落したドル/円ですが、今週は8月2日に閣議決定される政府の
大型経済対策(事業規模は28.1兆円程度)への期待で、国内株が上昇する
可能性が高く、ドル買い・円売りをサポートする要因となりそうです。
また、8月5日発表の7月米雇用統計も非農業部門雇用者数が前月比+18万人程度と
予想されており、予想通りならば雇用情勢の改善は続いていると判断され、
年内利上げ観測からドル買い材料となることが考えられます。

※チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表RSIを表示しています。

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