2019/9/11のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2019/09/09)(PDF)
●デイリーレポート
9月11日のドル/円相場は、米中対立や英国の合意なきEU離脱に対する
懸念の後退でリスク回避ムードが緩和し、
米長期金利が反発したことで、6週間ぶりの高値をつける動きとなりました。
東京朝方からドル買いが優勢で、ほぼ一本調子に上昇し、
東京15時ころには107円85銭の高値を付けました。
この上昇では、ボリンジャーバンドの上抜けと
バンドウォークの形成が明確に確認できます。
その後、やや緩む局面があったものの、
NY序盤に発表された8月の米卸売物価指数が前月比0.1%上昇と、
市場予想の横ばいを上回ったことで再びドル買いが優勢となり
東京時間の高値を更新し、一時107円86銭を付けました。
中国が米国製品16品目を追加関税対象から除外すると発表するなど
米中協議で譲歩する姿勢を示したことも
ドル買いにつながったとの指摘もあります。
ただし、価格は東京時間の高値を更新したものの、RSIは軟化しており、
またMACDが売り転換した状態となっているなど、
ここから一気に108円を越えていけるかどうかは疑問視されます。
来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中実務者通商協議を控えていることもあり、
本日のドルは底堅いものの、上値も限定されてしまう可能性があるでしょう。
※チャートは、ドル/円の一時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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