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テクニカルで検証する昨日の相場

2015/8/14のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円相場は、中国人民銀行(中央銀行)が11日に人民元の対ドル基準値
(中心レート)を10日の1ドル=6.1162元から6.2298元に引き下げた(人民元安・ドル高)
ことがきっかけとなり、人民元相場の実質的な切り下げは日本経済に悪影響を
及ぼすとの思惑が浮上し、ドル買い・円売りが優勢となりました。
さらに12・13日も連続して人民元相場の切り下げが発表されたことで
ドルは一時125円28銭まで買われました。
しかし、急激な人民元の切り下げは中国経済の急減速懸念が背景にあるとの見方から、
世界経済に対する悪影響への懸念や、米国の9月利上げは難しくなるとの観測が
広がったことでドルは123円台まで押し下げられる動きとなりました。
もっとも、その後に中国が人民元相場の安定を目指すことを表明し、
過度の元安に対する懸念は和らいだこと、7月の米小売売上高が期待通りの伸びを
見せたことなどを受け、米国の9月利上げ期待が再び高まり、リスク回避のドル売りは
一服したことによりドル/円は124円台前半へ値を戻し、この水準で週の取引を終えています。

テクニカルで見ても、ドルの上昇基調に明確な変化はありません。
一目均衡表は三役好転を続けており、大きなドル上昇の流れは続いているものと思われます。

ただし、細かく見ると変化の兆しが出てきそうな動きもあります。
先行スパンの雲は相場の大きくしたにあり転換リスクは少ないものの、
雲がねじれて転換する局面にあり、注意が必要でしょう。
また、遅行スパンも買い環境を続けていますが、週後半ではドル安方向への
力が強くなり、さらにその後は転換リスクが高まる可能性も見受けられます。
Williams %Rも中立以下にまで押し下げれており、
短期的にはやや下方向へのリスクを感じさせる形となっています。

貴重としてのドル高は続くものの、なかなか125円に定着していないことからも、
高値での保ち合が続く可能性もあり、動きにくい相場が続くのかもしれません。

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