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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/02/12のドル円相場の考察

先週一週間と週末金曜日のドル円相場の動きをテクニカルで検証してみます。

チャート1は、ドル/円の日足、一目均衡表MACDを表示しています。


チャート2は、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドRSIを表示しています。


まず、チャート1を見て一週間の動きを検証します。

先週は、2月4日のドル急落後の反発相場が続き、ドルはサポートラインAに支えられ、一貫して堅調な足取りを続けていたことが観察されます。
もっとも、上値もレジスタンスラインBに抑えられており、三角持ち合いを形成しています。
また、一目均衡表先行スパンの雲の中に入り込んでおり、雲の上昇に支えられた動きともいえますが、この雲が今後89円前半から91円前半で横ばいとなることから、このレンジを大きく抜けていくことは難しいかもしれません(C)

MACDを見ると2月4日の急落で騙しに終わった買い転換が、再び実現しそうな形であり、実現されれば目先ドルの上昇が期待されそうです。

チャート2で金曜日の動きを確認すると、東京市場は89円後半で方向感の無い動きを続けていることが観察されます。

その後、17時過ぎにドルは大きく上昇し、ボリンジャーバンドを上抜け、90円を突破しています。
しかし、中国人民銀行の預金準備率引き上げを受け円が急騰し、一時89円ミドルまで下押ししますが、反発も早く大きな寄引同時線となっています(E)。これは、チャートの中位で出ており、方向感の無い状況を示しています。

その後再度90.40円レベルにまで上昇しましたが、高値を維持出来ず反落し、90円近辺で週を越す動きとなりました。

先週は上値の抵抗を何度か抜けたように見えたものの、クリアーに抜けきることが出来ずに依然として90円水準に上値の抵抗が残っていることが示唆されています(F)
ただし、下値も89円ミドルに抵抗ができており、ボックス相場が続いていることがわかります(G)
RSIを見ると下向きでNYを引けていますが、50というニュートラル水準であり、これも方向感が無いことを示していると言えるでしょう(H)

【テクニカル一口解説】

1. 一目均衡表先行スパンの雲
一目均衡表先行スパンの雲は通常抵抗帯として意識されますが、雲が厚い状態でローソク足の実体が雲の中に入ると、雲の中でのレンジ相場となる傾向があります。
上下の先行スパンがそれぞれ抵抗として機能するということになるのでしょう。

2. 寄引同時線
始値と終値が同じ、つまり実体が線で上下に髭のあるローソク足の一形状を指します(E)。
高値や安値という相場の極で出ると転換を暗示する線となりますが、相場の中位で発現すると攻防の分岐点や気迷いのシグナルといわれています。

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