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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/02/10のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。

チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドDMIを表示しています。

昨日は、東京市場が休場の中、朝方はドルが堅調な動きを維持しました。9時前後では上値抵抗であった90円水準を抜け90.14円の高値を付けました。
しかし、ボリンジャーバンドのアッパーバンドで止められ反落、その後ロンドン時間に再度試した上値も90円にタッチしたところで抑え込まれてしまいました。
この一連の動きで、ヘッド・アンド・ショルダーが形成されてしまい(A)、89円ミドルまで下押す展開となりました。

これで、再び90円水準の上値抵抗抜けは騙しで終わり、この抵抗の強さを印象付けた形となっています。
DMIを見ると+DIと-DIの狭い範囲でのねじれが続いていますし、ADXが右肩下がりのうえ超低水準まで落ち込んでいることから、現在の相場は全くトレンドのないものであることがわかります(B)

現状では、90円水準で上値抵抗が作られ(C)、89円ミドルが下値抵抗となっています(D)
ボリンジャーバンドも上下ともに同水準にあることから、この範囲でのボックス相場が中心の動きとなりそうです。

【テクニカル一口解説】

1. ヘッド・アンド・ショルダー
パターン分析の中の一つの形状です。チャートの形状がちょうど人の上半身のように,頭を中心として左右に肩が並んでいる様子から名づけられています。日本では三尊と呼ばれることもあります。相場の天井にしばしば出現するパターンで、頭を形成する山の両底を結んだライン(ネックライン)がブレイクされたあと,その線から上にはみ出したのと同じ値幅分だけ相場が下落すると期待されます。

2. ボックス相場
ボックス相場とは、「箱」の中に入っているように、高値と安値が一定の範囲内で上下に動く相場のことを言います。ある一定のレンジ(範囲)で動いているので、レンジ相場とも呼ばれます。
ボックス相場の時にはレンジの上限で売り、レンジの下限で買う、という逆張りの戦略が有効になります。
ただし、ボックス相場はいつか終了し、ボックスを抜けるとトレンドが発生するということには留意が必要です。

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