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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/02/04のドル円相場の考察

昨日のドル円相場の動きをテクニカルで検証してみます。

チャート1は、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、DMIを表示しています。


また、チャート2はドル/円の日足、一目均衡表MACDを表示しています。


昨日の東京市場は、91円近辺での小動きが続いていました。
しかし、欧州参入後17時あたりからドルが徐々に軟化していき、24時を過ぎてサプライズのドル急落となりました。
テクニカルで確認すると、1月27日の安値からのサポートラインAの下抜けと、バンドの急拡大を伴ったボリンジャーバンドの下方ブレイクが起きています。(B)
DMIを見てみると、ここ数日は+DIと-DIが揉み合っておりトレンドが出ていないことを示していましたが(C)、昨日は-DIが急上昇することで+DIと-DIの格差が急拡大し強いトレンドが発生したことがうかがえます(D)
この急落で88円半ばまで一気に動きましたが、この水準には日足一目均衡表の先行スパンの雲があり、かろうじてこの雲に支えられた形となっています(E)
ただし、日足MACDでの買い転換が騙しに終わったことが確認され(F)、まだドル下値リスクが残されていることが示唆されています。

【テクニカル一口解説】

1. DMI
DMIは市場のトレンドの有無を測定するために開発されたチャートです。
+DIは上昇力の強さを指数化したものであり、-DIは下降力の強さを指数化したものです。このため、+DI<-DIの時にその格差が大きくなれば下降トレンドが強いと判断されます。
直近が揉み合いであった場合、その揉み合い水準を抜けるかどうかが、一つの判断基準になるでしょう。

2. 一目均衡表の先行スパン
一目均衡表には2本の先行スパンがあり、この2本のラインに囲まれた範囲を「先行スパンの雲」と言います。先行スパンの雲は抵抗帯として認識され、厚みがあるほど強い抵抗と判断できます。(G)
チャート2を見ると現時点で雲はサポートとして機能していますが、これを完全に下抜けてしまうと上値を抑える要因となり、さらに雲が厚くなることで、その上値抵抗がより強くなるというリスクが示唆されます。

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