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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/02/03のドル円相場の考察

昨日のドル円相場の動きをテクニカルで検証してみます。

添付チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドMACDを表示しています。
昨日の東京市場は、方向感がなく90円前半での小動きが続きました。
17時過ぎにロンドン勢が仕掛ける形で90円割れを試しに行く動きとなりましたが(A)、下値も堅く90円を前に跳ね返されると、その後ドルの買い戻しが進む動きとなりました。
MACDにおいても、下攻め失敗の騙しの動きが観察されています(B)

21時前後には、ボリンジャーバンドで、バンドの拡大を伴いアッパーバンドを上抜けし(C)、バンドウォークの動きとなっています。ボリンジャーバンドではバンドを突き抜けたもののバンドウォークに失敗・反転し、逆に反対のバンドを抜けるような場合には、相場が加速するケースがよく見られます。
さらに、昨日上値の抵抗価格帯と指摘した91円を抜けたところで一段高となり、91.25円レベルに上昇しました(D)

その後、今朝3時過ぎにロアーバンドが反転に転じており、この上昇セッションが終了したことが示されています(E)


また、この天井は、MACDの反転によっても確認されました(F)
NYの引けにかけては、天井確認後の調整の動きでドルが軟化し90.90円付近へ押し戻されています。

【テクニカル一口解説】

1. バンドウォーク
ボリンジャーバンドにおいて、バンドの拡大を伴いながら相場が大きく動き、バンドに沿ってローソク足が進む動きをバンドウォークと呼んでいます。
バンドウォークは、バンドが拡大を伴うことが前提となり、順張りが有効な戦略となります。
また、バンドが収束した後に急激な動きとなると、バンドウォークが起こる確率が高いことも覚えておきたいことです。

2. 相場変動とボリンジャーバンドの縮小・拡大
相場変動が小さい、つまり小動きの相場ではボリンジャーバンドは縮小していきます。これは、相場がエネルギーを溜めている状況といえます。
逆に相場が大きく動いているときは、バンドは拡大することとなります。これは、溜まったエネルギーを放出する動きと考えます。
このようにボリンジャーバンドの幅の動向も、相場の先行きを予測する上で大きな参考となります。

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