2014/9/26のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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先週のドル/円相場は、週央にオバマ米政権と中東の有志連合がシリアの「イスラム国」への
空爆を開始したことで、地政学的リスク増大を嫌気したドル売りが強まる場面もあったものの、
米国の早期利上げ観測に伴うドル買いは根強く、週末には年初来高値となる109円53銭まで
上昇しました。
米4-6月期国内総生産(GDP)確定値は予想通りでしたが、前期比年率4.6%に上方修正されたことで
早期利上げ観測が再び広がったことや、塩崎厚生労働相が年金積立金管理運用独立行政法人
(GPIF)の改革に関して前向きな発言をしたこともドル上昇を促す要因となったとの指摘もあります。
テクニカルで見ると、ドルの上昇基調に変化はないものの、やや上値が詰まってきているように
見えます。
高値を更新していることで上昇基調を維持していますが、108円半ばから109円台で保合いの様相も
伺われ、110円が重石となっているようにも見えます。
RSIを見ても、高値圏に張り付いた状況であり、調整リスクは確実に高まっているといえます。
もっとも、オシレーター系が機能しにくいトレンド相場の場合はレベル感からの逆張りは
厳禁ということには留意しておきたいところです。
今週末は米雇用統計を控えており、結果によっては、一気に110円を突破するか、もしくは
調整入りしてしまうのか、大きな波乱となる可能性もありそうです。
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