TOP » テクニカルで検証する昨日の相場 » 2010/06/29のドル円相場の考察

テクニカルで検証する昨日の相場

2010/06/29のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


[拡大画像はこちら]
チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドDMIを表示しています。

昨日は、東京朝からドルの上値の重い展開が続きました。
89円ミドルに上値抵抗が出来ており、徐々にその重みに押しつぶされる動きとなりました。
昼には89円を割り込み、ボリンジャーバンドは拡大し、ロアーバンドの下抜けとなって、バンドウォークが起こりました。
このバンドウォークは、1時間足での標準的な持続時間である4時間続き、88円ミドルまでドルは下落しました(A)

この間、ADXは上昇を続けており、このドル下落がトレンドを形成していたことが確認できます(B)

その後NY時間では、米国の消費者信頼感指数が予想を大きく下回ったこと受けて、米国株が下落、リスク回避の動きからドル/円は88円前半まで下落する動きとなりました(C)

その後もドルの戻りは鈍く、安値圏の88円台半ばでNYを引けています。

【テクニカル一口解説】

1.ボリンジャーバンドのバンドウォーク
ボリンジャーバンドで、収縮し接近したバンドが横ばい状況になった後にバンド幅が拡大し始め、価格が2σバンドの外で引ける動きを、ボラティリティ・ブレイクアウトといいます。
これは小動きの中でエネルギーを溜めた相場が、ボラティリティの高まりを見せてバンドが突破したときにトレンドが発生する可能性が高いことを示しています。
ボラティリティ・ブレイクアウトをした相場は、通常バンドの拡大にとともに、バンド上を動く可能性が高く、これを「バンドウォーク」と呼び、その後バンドの拡大が収縮へと転じるところが手仕舞いのポイントとなります。
ボリンジャーバンドにおいてはブレイクアウトしたバンドは、まずブレイクした方向とは逆のバンド(下降ブレイクのときはアッパーバンド)が先行して転換に入り、ここが手仕舞いのポイントとなります。
ドル/円1時間足で見た場合、経験則的に4~5時間バンドウォークが継続する傾向が高いといわれています。

提供: FXトレーディングシステムズ
☆ボリンジャーバンドとDMIなら、使いやすい各種チャートが充実のFXブロードネット
@FX編集局からのオリジナルレポートも配信中 ⇒ココから

ページトップ