2013/5/6のドル円相場の考察
GW中のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams %Rを表示しています。 |
4月19日のG-20財務相・中央銀行総裁会議で日本銀行の金融緩和による円安への理解が示されたことを受け99円89銭まで上昇したドル/円相場は、100円のオプション・バリアーの防戦売りで上げ渋る展開となり、その後、日銀の経済・物価情勢の展望(展望リポート)が「2015年度のコア消費者物価指数上昇率見通しは、前年比+1.9%」と予想の範囲内だったことや本邦生命保険会社の今年度の資金運用計画で外貨建て資産への資金配分の増額が予想を下回ったこと、米国の1-3月期GDP速報値の伸びが下振れとなったことで反落し、一時97円割れを試す動きとなりました。
しかし、5月3日発表の米雇用統計で、非農業部門就業者数は前月比16万5000人増と市場予想を上回り、失業率も前月および市場予想を0.1ポイント下回る7.5%に低下したことで、米労働市場の回復ペースの遅れへの懸念が後退し、円売り圧力が掛かり、99円台を回復する動きとなっています。
テクニカルで見ると、現在100円レベルの上値抵抗が強くのしかかってきています(A)。
この水準を上抜けることが出来ると、ダブルボトムを完成し、一段の上昇が見込める形となります(B)。
もっとも、オプション・バリアーの防戦売りもあり、大きな攻防のポイントとなっているため、売買は交錯しそうです。
遅行スパンとローソク足に関係では、今週は大きく上に引き付けられる力が働く可能性が考えられ、上抜けが期待されます(C)。
Willams%Rを見ても、高値圏まで上昇しているとはいえ、もう一段の上昇余地を残しているため、上抜けて新たなステージに入っていくことを期待したいところです(D)。
提供: FXトレーディングシステムズ
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