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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/10/26のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表MACDを表示しています。

先週のドル/円は、10月30日の日本銀行金融政策決定会合において、「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、実質経済成長率や物価上昇率見通しを下方修正し、資産買入れ等基金を80兆円から10兆円-20兆円程度増額するとの観測が高まったことで、円が売られる展開となりました。
強い上値抵抗であった80円を突破し、約4か月ぶりの高値である80円38銭まで上昇しました。
ただし、週末にはスペインの失業率が過去最悪の25%に達したことが発表され、市場では政府が支援要請を行わなければスペイン経済は更に危険な状態になると考えたことや米ミシガン大学消費者信頼感指数が速報値から下方修正されたことなどを嫌気し、リスクオフの動きが強まり、一気に79円半ばまで押し戻されて週を越えています。

テクニカルに見ると、先週金曜日の大きな陰線が出ており、この陰線は前日の陽線を包み込む「包み足」となっていることが注目されます(A)
「包み足」は上げ続けた後に出た場合反落のサインとされており、ドル/円の調整の可能性を示唆しています。

また、遅行スパンとローソク足の相関を見ると、順行の動きとなった場合は今週一貫して下方向への力がかかる可能性が高くなっています(B)

今週は、ややドル安方向への動きに注意が必要といえそうです。

ただし、MACDを見ると今月初めに買いサインが出てからまだその状態が維持されており、反転の確認はできません(C)
MACDがここから下落し、陰転してしまうかどうかが注目といえるでしょう。

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