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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/9/19のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドMACDを表示しています。

昨日は日銀金融政策決定会合で、資産買い入れ基金の10兆円増額による追加緩和策が決定されました。
国債など金融資産の購入原資となる基金の規模を10兆円増額、従来の70兆円から80兆円に引き上げ、長期国債の買い取り枠を5兆円増額、国庫短期証券買い入れ枠を5兆円増額することとしました。
また、長期国債は買い入れ期限を従来の2013年6月末から12月末へ延長し、応札額が予定額に届かない札割れ対策として長期国債と社債の入札下限金利を撤廃することも発表しています。

この日銀の追加緩和を受け、ドル/円は朝方の安値78.56円から一時79.23円まで上昇し、8月22日以来約1カ月ぶり高値を付けました(A)

この上昇で、ボリンジャーバンドを上抜け、MACDも買い転換しています(B)

しかし、海外市場に入ると日銀の追加緩和は欧州中央銀行(ECB)や米連邦準備理事会(FRB)と比較して、積極的ではないとの見方も出て、反落する展開となりました(C)

FRBやECBに続き、日銀も追加緩和に踏み切ったものの、日銀は買い入れ基金の増額幅に制限を設けたことで他の2中銀の対応とは異なるとの見方で、「ECBやFRBの買い入れは事実上無制限であり、FRBに至っては不胎化もなくドルの下押しには一層効果的とみられるが、日銀の基金積み増し額は10兆円に限られているため、総体的には円の押し下げ効果は小さい」という指摘もありました。

結局、ドル/円は朝方の安値を割り込み78円前半まで押し戻されています。
MACDを見ても、買い転換後すぐに反転していることが確認できます(D)

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