2017/6/26のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/06/26)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間は111円台前半での小動きが続きました。
原油価格の動向が不透明なことに加え、米景気に対し強気のFRBの
姿勢にもかかわらず、実際の景気指標の内容がまちまちなことなどが、
積極的な取引を手控えさせる要因となっていました。
しかし、欧州時間に入ると、先週末に欧州銀をめぐる不安材料が
払拭されたことがリスク回避の動きの巻き返しとなり、
ドル買い優勢の動きとなりました。
この上昇で、ボリンジャーバンドの上抜けとバンドウォークの
発生に繋がり、一時111円71銭の高値をつけています。
NY時間に入ると、5月の米耐久財受注が前月比1.1%減と
市場予想を上回る減少で、コア受注も同0.1%増と市場予想を下振れ、
さらにGDP算出に用いられるコア資本財出荷は同0.2%減と
市場予想に反しマイナスとなるなど弱い結果となりました。
さらに、同時に発表された5月のシカゴ連銀全米活動指数も
-0.26と市場予想に反しマイナスとなり、これら米経済指標が弱い結果
だったことを受けて、ドルは111円台半ば近辺まで押し戻されました。
しかし、NY引けにかけては原油価格の下げ止まりや
底堅く推移する米株式などを受け、リスク選好の円売りが
優勢となり、111円95銭まで上昇しました。
本日はイエレン米FRB議長の講演があり注目度は高いものの、
先日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見以上の内容が
出てくる可能性は高くないとの見方も出ており、東京時間では
112円を一気に上抜く動きは期待しにくいように思われます。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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