2017/6/27のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/06/26)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間は朝方からドルじり高の動きとなり、
投機筋から仕掛け的なドル買いが出て節目の112円を突破すると、
5月24日以来の高値となる112円07銭まで上値を伸ばしました。
しかし、ボリンジャーバンドを上抜けることが出来ず、
その後は実需筋のドル売りが上値を抑えて伸び悩み、
111円台後半に押し返されました。
欧州時間に入ると、欧州株が下落でスタートし、
米10年債利回りが2.12%台に低下すると111円46銭まで下押ししました。
その後、ECBドラギ総裁がECBフォーラムでの冒頭の挨拶で、
インフレを抑制する要素の大半は一時的なものであるとの
認識を示し、デフレ圧力はリフレの力に置き換わったとも述べ、
インフレに対する見方をやや変えたことを示唆した。
これを受けて、ユーロが全面的に急騰し、ユーロ/円も急騰、
これにつられてドル/円も値を戻す動きとなり111円台後半を回復しました。
NY時間に入ると、6月の米消費者信頼感が118.9と市場予想に反し
前月から上昇、同時に発表された6月のリッチモンド連銀製造指数も
+7と市場予想や前月を上回ったことで、さらにドル買いが強まり、
一時112円47銭の高値をつけました。
注目されていたイエレン米FRB議長のロンドンでの講演では、
「FRBが目標を達成するには、金利を非常に緩やかなペースで
引き上げていくのが適切になる」との考えをあらためて表明したものの、
目新しさはなくマーケットへの影響は限定的でした。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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