2017/6/21のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/06/19)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間から欧州時間にかけては、
111円台前半で小動きが続くなか、ややドルの上値の重い動きとなりました。
東京朝方の111円41銭を高値に欧州午前では111円07銭の安値をつけています。
ただし、欧州時間の動きをテクニカルで見ると、価格の下落にもかかわらず、
RSIはやや上昇しており、ダイバージェンスが確認でき、
その後のドル反発を示唆するものとなっていることがわかります。
NY時間に入ると、5月の米中古住宅販売件数が562万戸と市場予想や
前月を上回ったことやフィラデルフィア連銀のハーカー総裁が英FT紙との
インタビューで9月にもバランスシート縮小開始の可能性を示唆したことなどを受け、
ドルの買戻しが強まり、東京時間の高値を上抜いて111円74銭まで上昇しました。
この上昇でボリンジャーバンドを上抜けたものの、
一過性の動きで、その後反落に転じています。
NY午後には、原油価格の下落に伴い米国債利回りが上値を抑えられたことで、
ドルも軟化し、111円前半まで押し戻されてNYを引けています。
昨日も一昨日同様に111円台で方向感を見失った動きとなっており、
本日東京時間でも111円台前半から半ば近辺で様子見姿勢が続くものと予想されます。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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