2015/3/18のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
昨日のドル/円相場は、アジア時間は米連邦公開市場委員会
(FOMC)とイエレン連邦準備理事会(FRB)議長の会見を控えて
様子見ムードが強まり、121円台前半での小動きに終始しました。
欧州時間の小動きは続きましたが、徐々にドルの上値の重い動きとなりました。
注目のFOMCでは、声明文で「忍耐強いpatient」との文言を削除
したものの、経済やインフレ、FF金利誘導目標見通しを下方修正
したため早期利上げ観測が後退し、ドル売りが加速しました。
また、イエレンFRB議長が会見で「「忍耐強く」文言削除は性急な
利上げを意味しない」と発言し、さらに「ドル高が輸出鈍化の一因」と
言及したためドル売りに拍車がかかり119円29銭まで急落しました。
その後、ショートカバーが入り120円台を回復してNYを引けています。
テクニカルで見ると、早い時間からボリンジャーバンドのロアーバンドに絡んで
いるものの、FOMC後に強いバンドウォークが示現したことがわかります。
ただし、MACDを見ると、アジア時間で既に売りサインに転換し、
欧州時間には売り傾向がはっきりしていたことがわかります。
また、イエレンFRB議長の会見後に1円近い急落後に
すぐに値を戻し長い下ひげが出ています。
これは、短期的にはドルが底を売った可能性を示唆しており、
本日は120円割れでは底堅い動きとなりそうです。
提供: FXトレーディングシステムズ
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