2014/2/18のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。 |
昨日のドル/円は、日銀の金融政策決定会合の直後に安値を付けたあと、株の大幅高などに便乗して
海外短期筋を中心に買い進まれ、安値から約1円上昇する展開となりました。
市場では、成長支援融資が総額3.5兆円から7兆円に倍増されたことと、その対象金融機関ごとの上限が
1500億円から1兆円に引き上げられたことを材料にして、株式が買い上げられたとしていますが、
決定会合の中身はこの2点を除けば、ほぼ「ゼロ回答」に等しく、発表後のドル/円の下落が
適正な反応であったと思われます。
しかし、日経平均が一時500円を超える上昇となったことで、商品投資顧問業者(CTA)や
海外ヘッジファンドがドル買いを活発化させ102円70銭付近と、安値から約1円高まで買い進まれることとなりました。
この流れでボリンジャーバンドのバンドウォークが発生していますが、形状的には派生前のバンドの縮小が少なく、
はっきりとした形にはなっていません(A)。
市場がエネルギーを溜めて大きく変動したというよりは、材料に反応しただけの動きとも言えそうです。
海外市場では、2月のニューヨーク州製造業業況指数が前月から低下したほか、
全米住宅建設業者協会(NAHB)が発表した2月の住宅建設業者指数が46と、1月の56から10ポイント低下し、
前月比の下げ幅では過去最大となったことを嫌気してドルが売られ、再び102円前半まで押し戻されています。
MACDもNY時間の朝方には売り転換を示しており、上値の重い状況を示しています(B)。