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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/12/10のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、エンベローブ(25SMA±0.3%)、DMI(Directional Movement Index)を表示しています。

週明けのドル/円は、輸入企業が買いに動いたことで底堅く始まったものの、投信や輸出企業の売りが流入し、また先週末の米雇用統計を受けても83円台に行かなかったことを嫌気した売りも出て、その意味で上値が重い展開となりました。
この日に発表された中国の貿易収支の伸び率鈍化を懸念する雰囲気も上値を抑える要因との指摘もあります。

欧州時間に入ると、先週末にモンティ伊首相が辞意表明を行ったことを嫌気した流れからイタリアの長期国債利回りが急上昇したためにユーロが軟化する展開になり、市場全般的にリスク・オフの流れで、ドル/円も一段と軟調な値動きとなりました。

ただし、下値では0.3%乖離のエンベロープが下値抵抗となり、82円12銭の安値で止まっています(A)

NY時間では、一部通信社が次回会合で日銀はさらなる金融緩和を行うとの観測報道を行ったことで円売りとなり、ドル/円は東京時間の水準まで値を戻しています。

DMIを見ると、ADXが低水準で横這いとなっており方向感がないことが確認できます(B)

もっとも、市場では、IMM通貨先物の取組(12月4日時点)で円のショートポジションが、枚数ベースで9万0326枚と2007年7月以来の高水準となっていることが注目されており、調整の円買い戻しが出てくる懸念が強まっていることには留意しておきたいところです。

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