2012/6/1のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams %Rを表示しています。 |
先週のドル/円は、米国1-3月期の国内総生産(GDP)改定値の下方修正、米国5月の雇用統計の悪化を受けて米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和第3弾(QE3)の可能性が高まったこと、ユーロ圏のソブリン・リスク回避の円買いが強まったことで、79円64銭から77円65銭まで下落する展開となりました。
欧州不安に加えて、米国経済にも減速感が強まってきたことで、円の独歩高の様相が強まってきています。
円は対ユーロでは11年半ぶりに95円台まで突入し、対ドルでも一時、昨年の政府・日銀の介入レベルである77円台をつける動きとなっています。
テクニカルで見ると、先週の円高の様子が鮮明に確認できます。
週後半にかけて一気に円高が進んでおり、底が見えない動きとなっています(A)。
ただし、現状の78円水準は政府・日銀の防衛ラインと考えられており、介入に対する警戒感が強まることから一気に下攻めすることも難しいものと思われます。
また、遅行スパンとローソク足の相関を見るとこれまで同期してきていることが分かり、この動きが継続した場合は、今週は低位横這いが予想されることとなります(B)。
さらにWilliams%Rを見ると、週末に価格が安値を更新しているにもかかわらずWilliams%Rは反発しており、短期的には円高に対する調整の可能性も考えられそうです(C)。
提供: FXトレーディングシステムズ
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