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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/5/31のドル円相場の考察

昨日のユーロ/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ユーロ/円の日足、一目均衡表DMI(Directional Movement Index)を表示しています。

ユーロ売りが止まらない状況となってきました。
昨日のユーロ/円は年初の安値水準を下回り約11ぶりの安値水準へと下落しています。

スペイン政府による国内銀行大手バンキア救済を支援するため、国際通貨基金(IMF)がスペインへの緊急対応策を協議しているとする米ウォールストリート・ジャーナル紙の報道を受けて、ユーロは一時的に反発した局面もありましたが、その後IMFのラガルド専務理事がこのような計画はないと述べ報道を否定ことで、ユーロ売りに流れに変化は出ませんでした。
また、スペインが最終的には外部支援を要請せざるをえなくなるとの見方から、同国の国債利回りは、過去最高水準付近で高止まりしていることもユーロを圧迫しています。

テクニカルに見ると、ユーロは底抜けしてしまい下値目処が見えない状況となっています。
現状はレジスタンスラインRに上値を抑えられ下落を続けており、変転する兆しが見えません。

DMIを見てもこれまでのユーロ下落に伴ってADXがしっかりと上昇を続けており、ユーロ売りトレンドの形成を確認できます(A)
欧州不安が続くなかユーロの反発に材料が見えない状況です。

ただし、ADXが昨日のユーロ下落に対して、やや反落していることが観察され、短期的な調整の可能性が期待されます(B)

また、本日は米国の雇用統計を控えており、結果によっては積み上がったユーロ売りのポジションが調整される可能性には留意が必要かもしれません。

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