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テクニカルで検証する昨日の相場

2011/11/18のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表MACDを表示しています。

先週のドル/円は、米国の超党派特別委員会での財政赤字削減協議に対する懸念やユーロ圏のソブリンリスクへの懸念などを受けて76円台まで下落しました。
政府・日銀が覆面介入を実施しているとの観測から、ドルが下げ渋る場面もみられましたが、週末にはドル売りが強まる展開となり、安値圏での引けとなっています。
フランス国債の格下げの噂、イタリア、スペイン、フランス、ポルトガルの国債入札が低調だったことで、ソブリンリスク回避の円買い圧力、本邦機関投資家によるユーロ債売却・円買い圧力が強まったことが要因との指摘もありました。

テクニカルにも、再び円高圧力が強まっていることが示されています。
週末は下ヒゲも長く、終値も先行スパンの雲を下抜けてしまい、売り転換の可能性が高まっています(A)
ただし、先行スパンの雲は薄くなってきていることから雲の再上抜けへの期待が残りますが、水準が切り下がっていることがリスクを感じさる形状といえます。

遅行スパンを見ると陰転の可能性が高い位置まで来ています(B)
遅行スパンとローソク足の相関では、今週もドルは下値の圧力が強く、特に週末から来週初にかけては一段と下へ引かれる力が強まりそうです。

MACDも前々週に売り転換して以降、一貫して売りサインを続ける展開となっています(C)

介入警戒感が強まる水準でありドルを売り込んでいきにくいムードにありますが、テクニカル的にはドル安再燃の可能性が強くなってきていることが確認出来ると言えそうです。

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