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テクニカルで検証する昨日の相場

2011/11/11のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円は、政府・日銀による円売り介入が見送られたこと、ユーロ圏のソブリン・リスクがギリシャからイタリアへ拡大したことで、78円台から77円前半まで下落しました。
コリンズ米財務次官補が「為替市場に無秩序な動きや過度の変動が無い場合には、市場の力に応じ為替レートが柔軟に動くことを容認するのがG-7の約束」と述べ、これが日本政府・日銀による円売り介入を牽制するものとしてとらえられたことも、円買い要因となったとの指摘もあります。

テクニカルで見ると、遅行スパンとローソク足の関係でドル安方向への力がかかったようにも見えます(A)
もっとも、今週はいったん反発の可能性もあり、この相関が続くのかは注目されるところです。

先行スパンを見ると、相場は完全に雲のなかに押し込まれてしまいました(B)
覆面介入といわれていた雲の上限78円水準を下回ってからは、相場下落基調がはっきりしてきています。

Williams%Rは一貫して下落基調をたどっており、ドルが弱いことが確認できます(C)
ただし、水準的には既に売られ過ぎの水準にあり、ここから一段と売り込まれていくかどうかは決め打ちしにくいところです。

相場は既に安住財務相が不適切と言った水準である77円近辺まで円高が進んでおり、「納得がいくまで介入する」という発言を試すことになりそうです。
日米財務相会談でガイトナー米財務長官からの円売り介入に対する理解を得られたか否かを見極める展開と言えるかもしれません。

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